元ヤクザの弁護士・諸橋仁智の半生が壮絶過ぎ!破門〜司法試験合格の軌跡

元ヤクザの弁護士諸橋仁智(もろはしよしとも)さんが話題です。

ヤクザ歴のある人が弁護士になれる、というのも驚きましたが、この異色の経歴を持つ諸橋仁智さんの人生全般がとにかく気になります。

今回は、突然その存在がクローズアップされてきた諸橋仁智さんの生き様についてです。

 

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弁護士・諸橋仁智とは

これが、諸橋仁智弁護士です。

パンチパーマの弁護士!さすが元ヤクザだけあって、いかついです。

諸橋仁智さんは、北千住パブリック法律事務所に所属する弁護士さんです。キャリアは8年目。

プロフィールは以下の通り。

関西大学法科大学院修了

2015年弁護士登録

<所属>
刑事弁護委員会委員(東京弁護士会)
刑事弁護フォーラム事務局

<著作>
刑事弁護人のための隠語・俗語・実務用語辞典(現代人分社・制作協力)

<趣味>ボクシング

<座右の銘>素振りを1本でも多くやったやつが勝つ
引用元:北千住パブリック法律事務所

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家族は奥様と4歳の娘さん、そしてトイプードル。福島県いわき出身です。

なんと、ダルビッシュ翔さんが野球賭博で捕まった時の弁護人だったそうです。

パンチ弁護士の二つ名で活動しており、趣味でボクシングもやっています。

気になることとして、この諸橋弁護士って刺青は入っているの?というのがあります。

諸橋弁護士は、背中に刺青を入れています。

うーん、元ヤクザ、パンチパーマ、ボクシング、刺青…とフルコースな感じですが、ある意味弁護士も喧嘩屋ですからね。メンタルもフィジカルも強い人の方がいいような気がします。

弁護士になってから最近まで、諸橋仁智さんは『元ヤクザ』の肩書を殆ど明かすことなく活動してきました。

ではなぜ、今の時期にカミングアウトし始めたのか。

その理由を紐解いていきましょう。

 

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ヤクザがなぜ弁護士に??

初めて、これまでの半生を公にしたインタビューが、以下になります。

まず、自らの経歴を明かした理由として、落ちこぼれでもチャレンジすれば表の世界に戻れることを伝えたいから、と話す諸橋弁護士。

そして、自分の話を聞いた人がチャレンジしてくれるようになれば嬉しい、と。

諸橋弁護士は21歳でヤクザの世界に入り、29歳で足を洗っています。つまり、8年間ヤクザをしていたのです。当時、ポジション的には、二次団体の親分のカバン持ちをしていたそうです。

そこから弁護士になったわけですが、これは合法なのか!?

…ということについては、元暴力団だったからといって弁護士資格を取得できないということはない、そうです。

ただ、ルールとしては、懲役刑以上の前科がある場合はNGだとのこと。

ヤクザをやめたきっかけは、組織からクビを通達されたから、です。いわゆる、破門ですね。

その理由は、身体の中に入れるとおかしくなる粉末状のアレを濫用していて、周囲に迷惑をかけ続けたから、という話です。

弁護士になったきっかけは、同じく不良の世界から弁護士に転身した大平光代さんの本、『だから、あなたも生きぬいて』を読んだことになります。

 

そういえば、少年時代に生活が荒れていた与沢翼さんもこの本を読んで弁護士になりたいと思い勉強を始めたというエピソードがありますね。不良のバイブルなんでしょうか。

そして諸橋弁護士は、大平光代さんの歩んだ道を真似て、まず宅建の資格を取り、その次に司法試験を受けます。

もとより大学中退の経歴で、机に座って勉強するのが30分でも耐えられなかった諸橋弁護士。勉強を始めた時は相当なストレスと闘っていたそうです。勉強は非常にキツかった、と告白。

周囲の友人からは、そんな馬鹿なことをしていないで真面目に働けよ、できるわけないんだから、と忠告されていたのですが、お母さまだけはそのチャレンジを応援してくれたのが救いでした。

そして1年3ヶ月勉強した結果、宅建は一発で合格。不動産屋に就職も叶います。ヤクザを辞めてから1年ちょっとの間にそこまで更生の道筋をつけたのは、圧巻の一言です。

 

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表社会に戻ってしんどかったこと

そこから司法試験の勉強に切り替えるわけですが、この時点で宅建に合格できるだけの勉強癖はついている状態になっていたので、 次のチャレンジは宅建ほどキツくなかったとのこと。

不動産屋に就職してから、過去の人間関係からの妨害は特になかったそうですが、ハードルを感じることはあったと諸橋弁護士は語ります。

ヤクザは社会の中でも、弱肉強食の上の方で生きている人種であり、誰も自分達のことを軽んじていない(態度だけはリスペクトされる)という前提で生きています。

しかし諸橋弁護士が社会に戻った時、以前だったら自分に対して丁寧な態度を見せていた人たちから、ぶっきらぼうな態度で扱われるという事実に直面します。

これがしんどかった、と諸橋弁護士は正直に語ります。

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足を洗った後に5年の縛りがあるとか部屋を借りられないとかのハードルよりも、本当に辛いのは裏の世界で頑張ってきたことが通用せず1から始めないといけなかったこと。これが辛いんだと。

うーん、これは大企業の部長さんが、定年退職した途端に偉そうな態度で生きられなくなるのにも通じる儚さがありますねえ。立場が変われば、扱いも変わる。と。

過去を言えない人は、30歳まで何してたの?と聞かれても『引きこもりでした』と言うしかない。だから辛い。

諸橋弁護士はヤクザを辞めた後にコンビニでバイトをしたことがあるそうです。その時も、5歳年下の先輩店員から『おい!』と言われ、『はい!』と答えることにストレスを感じたとのこと。

 

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2ちゃんのアンチが更生の原動力に

そんな辛さから不動産屋の勤務も長くは続かず、3ヶ月で辞めてしまいます。そこから、司法書士試験の勉強を始めます。これは、2年間の勉強で合格しています。

頑張れた一番の原動力は、お母さまがとても応援してくれたことだと諸橋弁護士は言います。

それから、司法書士試験に挑戦する際、諸橋弁護士はブログを開設しています。このブログで、諸橋弁護士はアンチから2ちゃんねるで叩かれます。

恐らくそのアンチの大半は、同じく司法書士試験を受けようとしている人達だったそうなのですが、これが強いモチベーションになったそうです。自分を否定する人達を見返したい、と。

そして司法書士試験に合格したことで手応えを感じた諸橋弁護士は、一般の人にも頑張れば負けないんだ、という確信を持ちます。

そして、司法試験へと進んでいき、見事合格します。

過去に逮捕された時、諸橋弁護士は裁判官に『司法試験を目指したい』と今後の目標を話したことがあります。すると、その裁判官は『君ならできると思うよ』と言ってくれたそうです。なので合格した時、その裁判官との『約束』を守れた気がしたとのこと。

かっこよすぎですやん…

 

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最高裁と弁護士会のハードル

そこから晴れて弁護士に…と思いきや、過去のこともあり最高裁に呼ばれ、面談をすることになった諸橋弁護士。

その時は、過去の過ちが粉末的な話だったことから、そういったものとは今はちゃんと距離を置いているか、と聞かれます。そして、この先大丈夫なのか?と。

その時は裁判所側も味方になってくれて、丁寧にやりとりしてくれたそうです。

しかし今度は大阪弁護士会に登録しようとした時に厳しい状況が待っていました。粉末的なことに加えて、反社の人達との人間関係は断ち切っているのか、と聞かれます。

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この質問に対して諸橋弁護士は、彼らは元々仲間だから、彼らからもし依頼があれば受けたい、むしろそれがやりたくて弁護士を志したのだ、と答えます。


ただし、会うのはアクリル板越し(接見室での面会)で、と。

 

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諸橋仁智のここが凄い

波乱万丈な人生を歩んでいる諸橋弁護士ですが、上記のエピソードを聞いて特に響いたのは、勉強癖をつけるために我慢、辛抱をやり遂げたこと。そしてその原動力がお母様を喜ばせたいという思いだった、ということです。

そして、表社会に戻った時に直面するギャップとの戦いに打ち勝って見事更生を果たしたという部分も、素晴らしいと思いました。

過去をなかったことにはできませんが、覚悟があればこうやってやり直すことができる、という事例をこれから諸橋弁護士はどんどん伝えてくれると思います。

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まだ知らないエピソードもたくさんあるでしょうから、これからの諸橋弁護士の発信が楽しみでなりません。