ジョージア臨時代理大使が人格者&日本語達者すぎる件(ティムラズ・レジャバ)

ジョージアの駐日特命全権公使兼臨時代理大使、ティムラズ・レジャバ氏が話題です。

観光目的で外出したジョージアの五輪代表選手の不祥事を受け、ティムラズ・レジャバ臨時代理大使がTwitterで謝罪。

その内容が日本国民の支持を集めているという。

今回は、その謝罪ツイートの内容と、ティムラズ・レジャバ氏の魅力について解説していきます。

 

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『行動も実力のうち』ジョージア臨時代理大使の語彙力

これが、ティムラズ・レジャバ臨時代理大使が公開した謝罪文です

ジョージア大使
出典:https://twitter.com/TeimurazLezhava/status/1421448042729771008
ジョージア大使
出典:https://twitter.com/TeimurazLezhava/status/1421448042729771008

 

非常に興味深いのは、彼の日本語力です。

ことの本質に目を向けると

ジョージアチームにそのような感覚が欠けていたわけでは決してありません。

『行動も実力のうち』

私は、外交官であります。両国の交流を深めることで互いに新しい価値を生み出すことが仕事です。

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柔道の持つ精神を通じて、日本の受け継ぐ、畳の外でも求められる規律性や勝負強さをこれからももっと伝えていければと思います。

ジョージア柔道チームはすでに帰路につき次の大会に向けて『はじめ』の姿勢であります。

上記は、私が感じいった文章になります。

国を代表して真摯に謝罪し、しかし許しを請う狙いで自国の選手を完全否定するでもなく、そして、謝罪している自身の立ち位置も明確にしているところに好感が持てます。

そして何より、日本という国、そして柔道という武道に対する敬意を濃厚に感じる謝罪文ですね。

日本在住歴も長いティムラズ・レジャバ臨時代理大使ですが、日本の文化や、今の日本国内の状況を十分に理解しているからこそ書ける内容なのではないでしょうか。

実際に喋っているティムラズ・レジャバさんを見ても、納得の日本語力です!

そこへいくと、今回の東京五輪では日本国内での不祥事、トラブルが相次ぐ中、謝罪になっていないような謝罪をする人や、言い逃れをする人、自己保身に走る人、がどうにも目についてしまいます。

まずいことが起きた時こそ、人間力の真価が問われるというのはこの世の真理ですね。

 

ジョージア ティムラズ・レジャバ
出典:https://maidonanews.jp/article/13629859

ジョージア臨時代理大使の謝罪に集まった反響は?

今回の、ジョージア代表選手が観光目的でルールに違反して選手村を出てしまった、という不祥事は、我慢を強いられてきた日本人の多くにとって、非常に腹立たしい出来事だったはずです。

ところが、ティムラズ・レジャバ臨時代理大使の謝罪に集まった日本国民の反響は、私の予想を大きく覆すものでした。

このような、当該選手達のやってしまったことを寛大に受け止め、ティムラズ・レジャバ臨時代理大使に対する感謝、労いの言葉がネット上に溢れているんです。

これは、間違いなくティムラズ・レジャバ臨時代理大使の人格が生んだ『赦し』だと思っていいでしょう。

もし彼がIOCの偉い人だったら、今回の東京オリンピックもこんなに反発されなかったんじゃないかなーとも思いますが、そんな組織の真っ只中にティムラズ・レジャバさんを放り込むのも申し訳ない、という思いにもなってしまいます。

そう思わせるほど、人間的な魅力を感じる人物ですね。

 

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ティムラズ・レジャバとは一体何者?

ティムラズ・レジャバ臨時代理大使は現在33歳。

ジョージアという国は馴染みのない方も多いと思います。でも、グルジアと聞けばピンと来る人もいるかも?

グルジアはソ連の中の一国でしたが、現在は独立。つい最近まで日本はグルジアと呼称していましたが、ジョージアと呼んでほしい、というジョージア側の要望で、ジョージアに変わったのが2015年くらいの話です。

お父さんの仕事の関係で中学時代を日本で過ごし、帰国した後もまた留学で日本にやってきます。なんと、早稲田大学卒業です。

大学卒業後も日本で就職(キッコーマン)、その経歴を買われて、ジョージアに帰国後は外務省で働くことに。

そこからまたすぐ、日本に派遣されて現職に至るという、まさにジョージアと日本の架け橋になるべくしてなった男が、このティムラズ・レジャバさんなんです。

こんな洒落た発信もできる、ユーモアのあるお人なんですね(笑)。