2021年はロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が二刀流で大活躍でしたね。
46本塁打、100打点、103得点、26盗塁。そして23試合を投げて9勝、防御率3.18。
今更ながら気になるのは、投手と打者の両方を突き詰める二刀流にした理由です。
なぜ、大谷翔平選手は二刀流にしたのか。二刀流にしたことで得たもの、失ったものは?
賛否両論、批判、といったものも巻き起こっていると思いますので、このへんのことを調べてみました。
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大谷翔平 二刀流はいつから?きっかけは何?
普通、野球少年で筋のいい子だと、バッティングも守備も両方上手いでしょうから、高校野球でもピッチャーで4番、という選手はいるでしょう。
また、投手としてプロ入りした後も、9番を打つけど打者としても光ったバッティングを魅せる選手もいます。桑田真澄さんなんかそういう感じだったんじゃないでしょうか。
では、大谷翔平選手はどうだったのか。最初から投手、バッターとして同じレベルの活躍をしていたのでしょうか?
[the_ad id=’580′]大谷翔平選手は小学生の頃から、硬式ボールを使うリトルリーグでプレーしていました。小学5年生の時には既に、ピッチャーとして時速110kmの球投げていたそうです!
中学1年の時には全国大会に出場、3番ピッチャーで活躍。
また、打者としては年間35本のホームランを叩き出します。
当時大谷翔平選手を指導していた『水沢リトル』の浅利監督によると、バッターとしては、小学校6年頃から飛距離が伸び始めたとのこと。
そしてドラフトでの評価を決める高校時代では、故障のためライトを守ったり試合に出なかったりという場面が多かった印象です。
花巻東高校は県大会では大谷翔平選手を投げさせず甲子園まで温存させる、という戦術を取っていたのと、2年生の時に骨端線損傷という怪我をしてしまったことから、ここぞという時に出てくる投手、という感じだったんでしょうか。
高校時代の大谷翔平選手は、二刀流というよりは豪速球のスーパー高校球児、といったイメージでしたよね。1年生で124キロ、2年生で151キロ、そして3年生で160キロを記録。
そして打者としては、以外にも甲子園ではホームランは1本しか打っていません(打率は.333)。
しかし、怪我の期間にみっちりと打撃練習をやった結果、そのスキルはかなりのレベルになっていたということらしいです。
プロ入り時の状況として、大谷翔平選手は最初からメジャーに行きたいという意向でいました。
そこで日本ハムが持ちかけたのが、『投打の2つで可能性を追求してみてはどうか』というオファーでした。
これが条件となり、日本でのプロデビューに至った、という流れです。
[the_ad id=’580′]つまりは当時、栗山英樹監督が大谷翔平選手に二刀流を『そそのかした』のです(!)。
アメリカで長くプレイするためには最初から行った方がいいという考えがだんだん変わってきた。二刀流も僕自身は考えてはいなかったけど、栗山監督に『誰も歩いたことのない道を歩いて欲しい』と言われたことが決断の決め手となりました
引用元:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2012/12/15/post_196/index_3.php
もしかしたら、大谷選手をアメリカに行かせないために何でもいいから引き止める内容を考えよう、というくらいの話だったかもしれませんが、だとしても…
2021年は46本塁打&100打点&26盗塁、9勝&防御率3.18&156奪三振。
その後のメジャーでの活躍を見ると、この二刀流オファーは大正解ですよね。
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大谷翔平の二刀流は賛否両論…どう批判されている?
新しい挑戦をやってのけた大谷翔平選手には当然、称賛の声が集まっています。
長嶋茂雄さんからも、
今は(二刀流をやめろとは)言えないね、スケールが違う。二刀流のままでいい
引用元:https://www.sanspo.com/article/20160805-RNSVQKLIWRIY3FYWGDSN5ZGKTA/3/
という高い評価が出ています。
が、それだけではありません。
否定的な意見もあります。
では、それは具体的にはどんなものなのか。
張本勲さんは、怪我を理由に二刀流に当初反対していました。しかし、両方で成果が出てきた後は、『誰が見ても2つやらせたいと思うのではないか』とコメントしています。
江本孟紀さんは、どちらかに絞った方が結果が出るのでは、という意見でした。
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清原和博さんは、打者の方が光っているから打者一本で、という感じ。ダルビッシュ有さんは、投手推し。
なんというか、全体的には、結果が出るまでは二刀流否定派が多くて、今では賛成派がめっちゃ増えた!みたいな。
結果を見せて評判を塗り替えていく大谷翔平、カッコよすぎですね〜。
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王貞治の大谷翔平評は?
王貞治さんは当初、今は二刀流でいいから、いつかどちらかに絞っていけばいい、というスタンスでした。
プロ入りしたばかりの2013年、王貞治さんは大谷翔平選手のことをこう語っています。
将来的には投手か野手か、どちらかにシフトするのだろうけど、日本ハムが困るのも確かに分かるよ。だって、両方すごいんだからな。それなら200勝、2000安打のどちらかなんて言わず、両方達成して(名球会に)来ればいい。二刀流を続けるというなら、それぐらいの意気込みでやってほしいよな
引用元:https://www.sanspo.com/article/20131215-3GLTISWBOZOV7N3U7FJYLWT5EA/2/
そして時を経て2021年11月、メジャーリーグでアメリカン・リーグMVPを獲得した後の大谷選手を、こう評しています。
(MVPに)なるだろうとは思ったけどね、まさか満票とはね。やはりアメリカの人もちゃんと見るとこは見ててくれたんだなと思って、よかったなと思ってます。それだけ彼の今年の活躍というのはすごかった
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/58c3ff769efa70bfa350cb6dc4843ee3a30261a7
特にアメリカの野球というのはホームランの国ですから。見るたび、どんどんどんどんホームラン打ってましたからね。だからあれだけアメリカの野球ファンを沸かしたっていう点でも、彼のMVPは本当に彼にその価値がありますよね
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/58c3ff769efa70bfa350cb6dc4843ee3a30261a7
ピッチャーとしてもあれだけ頑張ってくれたしね。僕が思うのは、ベーブ・ルースって名前がもう出てこないかなと思ってたら、こんなにはっきり出てきてベーブ・ルースも喜んでるだろう
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/58c3ff769efa70bfa350cb6dc4843ee3a30261a7
というようにベタ褒めです!
[the_ad id=’580′]王貞治さんは、大谷翔平選手がアメリカで活躍できた理由は、ウェイトトレーニングによる肉体改造ではないかと見立ています。
日本ハムに入ったばかりの頃は『ひょろひょろ』だったけど、今は逞しい身体になった、と。
そして、将来については、
(二刀流に)魅力はあるが、やっぱりバッターに専念した方がもっとホームラン数も打率も上がるし、打点も増える。チームの勝利に貢献できるんじゃないか。 (二刀流に)魅力はあるが、やっぱりバッターに専念した方がもっとホームラン数も打率も上がるし、打点も増える。チームの勝利に貢献できるんじゃないか。
引用元:https://www.jiji.com/jc/v4?id=shoheisadaharu2111250002
と、打者に専念することを2019年の段階では奨めています。
『報われない努力はない。報われない努力があるとすれば、それは努力とは呼ばない。』
というストイックな名言を持つ王貞治さんからも認められる世界トップクラスのバッター。
大谷翔平選手のことを、日本人として誇らしく思う今日この頃です。
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大谷翔平自身は二刀流をどう思っている?
ところで、当の大谷翔平選手は自身の二刀流についてどう思っているのか。
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実は、この二刀流という言葉を使わないようにしているそうです。
僕は使わないですね。誰が言い始めたのかわからないので……僕はそういう表現は使わないです。僕の中ではただ野球を頑張ってるという意識でやってますから、(投手と外野とは)やるべきことは区別して取り組みますけど、(両方やることを二刀流などと表現して)そういうふうに区別することはないかなと思います
引用元:https://president.jp/articles/-/49167
プロ野球選手は基本、職人的に野手、投手、というように、任せられるポジションを『職種』と考えるのかなと思います。
しかし、大谷選手は『野球を頑張ってる』という感覚なんですね。
野球だったら、投げもするし打ちもする、全部野球だ、と。
大谷翔平 ジュラルミンケースの中身は高確率でアレ!私服のセンスも分析してみたところ…
これが、大谷イズムなんでしょうね。