競馬は日本でも人気があるスポーツでありギャンブルです。近年ではオンライン上でスポーツベットの一つとしても取り入れられています。ギャンブルやスポーツだけでなく、たとえば観光スポットの一つとしても人気です。競馬場にはおいしい食事ができるレストランなどが備わっていることも多く、楽しみ方は人それぞれです。今回は競馬の長い歴史について取り上げます。
競馬は12世紀ごろに誕生!?
馬は昔から移動手段として使われていたことはほとんどの人が知っていることですが、競馬自体が始まったのは比較的最近という印象を持っている人が多いのではないでしょうか?しかし実は昔から馬の速さを競う勝負は行われていました。競馬は12世紀にイギリスではじまったと言われています。主に貴族たちが所有する馬を競わせていましたが、現代の競馬とは少し形式が違ったようです。1対1で競うレースで、賭け金はお互いにレース前に出し、勝った方が受け取るというルールでした。
16世紀には競馬場が誕生
1539年にはチェスター競馬場が建設されました。世界初の競馬場で、数百年にわたりレースが開催されています。第一次世界大戦では軍用の馬の育成のために使用されたり、第二次世界大戦では爆弾の被害を受けるなど、歴史上で何度かレースが開催できない期間もあったようです。しかし、現代も競馬場で残っており、2019年には現在運営されている中で最も古い競馬場としてギネスブックにも掲載されました。
17世紀、18世紀には各国に競馬が普及し品種改良も始まる
競馬はイギリスでスタートしましたが、17世紀にはアメリカやフランスにも伝わったようです。ヨーロッパとアメリカの競馬は主にレース場に違いがありました。ヨーロッパでは芝、アメリカではダートが主流になっています。品種改良も1700年頃から始まりました。「サラブレッド」という品種が最も有名で誰でも聞いたことがあると思います。昔から速い馬を育てるためにずっと血統の改良や研究が行われてきており、現在でも行われています。レースを予想する際最も重要なのは血統だとも言われており、強い馬を親に持つ競走馬が活躍することは多いようです。そして、1780年にはダービーの第一回が開催されています。
19世紀からは日本でも競馬が始まる
1862年には日本初の洋式競馬場でとなった「横浜新田競馬場」が誕生しました。1888年からは日本レース・クラブが初めて馬券を発売され、1906年には馬券販売が政府から黙許される形になっています。19世紀末20世紀初頭から日本でも本格的に競馬が行われていくことになります。その後は馬券の販売が法的に禁止となったり、戦争のため競馬開催が中止されることもありました。そして、1954年に日本中央競馬会が誕生した以降は、各地に競馬場が建築され、有馬記念など今でも人気のレースも開催されていきます。
まとめ
競馬は現代でも人気がありますが、実は数百年も昔からあります。昔からこれほど人気があるものもなかなか珍しいと思います。