「死の組」1位通過!サッカー日本代表のグループリーグの戦いを振り返る

ドイツ・スペイン・コスタリカとの「死の組」とも言われたグループリーグを1位で突破し、クロアチアとのPK戦にまで及ぶ大接戦の末、またしてもベスト8の壁に阻まれた、サッカー日本代表。それでも、たくさんの夢と感動を日本中に届けてくれましたよね!

そこで今回は、2022カタールW杯での日本代表の戦いを、今回はグループリーグの戦いにフォーカスして振り返ります!

サッカー日本代表のグループリーグでの戦い

日本代表は、グループEでドイツ、スペイン、コスタリカと同組となりました。大会前の各国の報道や勝ち抜けのオッズをみても、圧倒的に日本は不利な戦いを強いられることが予想されましたが、2勝1敗で見事グループリーグを突破しました。

第1節 ドイツ 2-1勝ち 11月23日(水)

日本代表の2022カタールW杯の初戦の相手は、W杯で過去4回の優勝を誇る強豪ドイツでした。

試合開始から攻勢に出るドイツに対し、日本は防戦一方で、なんとかゴールを死守していましたが、前半33分にゴールキーパーの権田修一選手がPKを与えてしまい、先制点を許す苦しい展開となりました。

1点ビハインドで試合を折り返した日本の森保一監督は、ハーフタイム明けから冨安健洋選手を投入して3バックにシステムを変え、さらに攻撃的な選手を次々とピッチへ送り出す攻撃的な采配を見せます。

そして、この選手交代が見事的中します。後半30分にこぼれ球を堂安律選手がゴールにねじ込み同点としました。さらにその8分後、ロングボールに反応した浅野拓磨選手がそのままゴールネットを揺らし逆転に成功しました!

その後は、権田選手がビッグセーブを連発するなどディフェンス陣が奮起し、ドイツに逆転勝利という最高のスタートを切りました。

第2節 対コスタリカ 0-1負け 11月27日(日)

ドイツ戦から中3日、連勝でグループステージ突破に大きく近づく第2節はコスタリカと対戦。日本代表はスタメンを5人変え、ターンオーバーを計りながらの対戦となりました。

引いてブロックを敷くコスタリカに対し、攻勢に出た日本代表でしたがゴールキーパーのケイロル・ナバス選手を中心とする固い守備により得点が奪えないまま試合が進んでいきました。そして、後半36分に吉田麻也選手のクリアミスから失点を許し、そのまま試合終了。

1勝1敗で、第3節のスペイン戦に臨むことになりました。第1節でドイツに逆転勝利をおさめ、世界的にも評価を高めた日本代表でしたが、この一戦でまたしても評価を落とすこととなってしまいました。

第3節 対スペイン 2-1勝ち 12月1日(木)

勝てばグループリーグ突破、負けると敗退、引き分けではドイツ対コスタリカの試合結果によるという、ほとんど勝つしかない状態で、第3節のスペイン戦が始まりました。

圧倒的にスペインが優勢という見解の中、第1節同様に前半に先制点を許しましたが、粘り強くスペインの攻撃を凌ぎ、1点ビハインドで後半を迎えることとなりました。

ハーフタイム明けに、前半で積極的に仕掛けてチャンスを作っていた久保建英選手に代えて堂安選手、ベテランの長友佑都選手に代えて三笘薫選手といった攻撃的な選手を投入し、この選手交代が見事ハマります。後半3分、堂安選手が今大会2位の120.04キロの豪快シュートでまずは同点に追いつきます。そしてその3分後、堂安選手のクロスに三苫選手が折り返し、田中碧選手がそのまま流し込んでゴール!後半開始からわずか6分間で、逆転に成功しました。この逆転ゴールは三苫選手がボールを折り返した際、1.88ミリボールがラインに触れており、本当に紙一重のプレーで話題となりましたね。

その後は猛攻を仕掛けられましたが、昨年の東京五輪の時に対戦した経験を生かし、自陣での人数を割いた堅守でゴールを許さず、2-1でスペインからも大金星をあげ、グループ1位で決勝トーナメントに進出しました。

最後に

3試合ともタフな戦いでしたが、2勝1敗で決勝トーナメントに進出し、世界を驚かせた日本代表。その後史上初のベスト8をかけてクロアチアと戦いましたが、PKの末敗れ、日本中を熱狂させた戦いもベスト16で幕を下ろすこととなりました。

今大会ではドイツ、スペインにも逆転勝ちをおさめ、前回大会準優勝のクロアチアにもPK戦まで持ち込むほど、日本のサッカーが世界の強豪国とも十分戦えることを示してくれました。

三苫選手や田中選手、堂安選手、久保選手など今大会も中心として戦ったメンバーはまだ20代前半で、次回大会までにさらに力をつけてくれることが期待されます。さらに今大会出場していないパリ五輪世代の選手たちとともに2026年のワールドカップでは念願のベスト8以上を達成してもらいたいですね!